南沼上村(読み)みなみぬまがみむら

日本歴史地名大系 「南沼上村」の解説

南沼上村
みなみぬまがみむら

[現在地名]静岡市南沼上・瀬名せな四丁目など

長尾ながお川とともえ川に挟まれた小高い山と周囲の低地を含む村。南に浅畑あさばた村があり、西はひがし村。戦国期は沼上郷に含まれていた。天文一八年(一五四九)八月七日の今川義元朱印状(村岡文書)によると、浅服あさはた六郷は駿府浅間社(静岡浅間神社)の六月二〇日流鏑馬役銭を負担していたが、六郷のうち沼上郷のみ四〇年来負担しなかったため神官村岡彦九郎と相論となり、沼上百姓に対し六年に一度役銭を払うよう命令が下った。天正八年(一五八〇)四月一九日、武田家は天野藤秀の知行地である沼上郷の検地増分をも藤秀に与えると約束している(「武田家朱印状写」天野文書)領主変遷いけ村と同じ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android