日本歴史地名大系 「上土新田」の解説 上土新田あげつちしんでん 静岡県:静岡市旧安倍郡地区上土新田[現在地名]静岡市上土新田・城北(じようほく)・城北二丁目・川合(かわい)・岳美(たけみ)一丁目・豊地(とよち)・観山(かんざん)・立石(たていし)・加藤島(かとうじま)など浅畑(あさばた)新田・浅畑沼(あさばたぬま)新田の南に位置し、北側から東側を巴(ともえ)川が流れる。揚土・上ヶ土とも記す。「駿河志料」によると、かつての居住地は現在より西で、諏訪社の近くの「字屋地田」に人家があったが、水損のため今の地に移ったとされる。清水湊から駿府までの運送には巴川を三里さかのぼり、当村から陸路一里の道程で、巴川通舟に従事した当村は交通の要衝であった。川舟による運送は明和年中(一七六四―七二)幕府に運上を納めて始まったという(修訂駿河国新風土記)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報