なんせん‐ざんみょう ‥ザンメウ【南泉斬猫】
〘名〙
禅宗の
公案の一つ。中国の唐時代の禅僧
南泉普願に関する話。ある時、東堂西堂の両堂で猫の仏性の
有無を争ったところ、南泉はその猫をとらえ、どのように会得したかを説くことができるなら斬らないが、できなければ斬るといって
返答を求めたが、返答がなかったのでその猫を斬ったという
故事。
※
御伽草子・猫の
草紙(江戸初)「猫のいはれやう、近頃神妙也。なんせんざんみゃうの心を思へば、きるるともいかで、
かへん」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報