南濃町(読み)なんのうちよう

日本歴史地名大系 「南濃町」の解説

南濃町
なんのうちよう

面積:五二・九四平方キロ

郡西部を占め、揖斐いび川を境に東は海津町、北は養老ようろう養老町と接し、西から南にかけては三重県員弁いなべ北勢ほくせい町・同県桑名郡多度たど町。町域のほとんどは養老山地が続き、東側の津屋つや川と揖斐川沿いに平野部がある。近鉄養老線が敷かれている。現在のところ県下で二例という庭田にわだ貝塚羽沢はざわ貝塚があり、行基ぎようぎ寺をはじめ行基の開基という寺が多い。近世石津いしづ郡二三ヵ村・多藝たぎ郡三ヵ村が町内にあり(天保郷帳)、初期には高須藩領、のち大垣藩領または同藩預所となる村が多くみられる。町域内を伊勢東街道が通るが宿場は設けられていない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報