多度村(読み)たどむら

日本歴史地名大系 「多度村」の解説

多度村
たどむら

[現在地名]多度町多度

養老ようろう山脈の南端多度山(四〇三・三メートル)の南麓、東西に流れる多度川の北岸にあり、東西に細長い集落。古くから多度神社の所在地として知られ、同社の門前町として発達した。多度の地名は、式内多度神社および多度神宮寺などの関連から奈良・平安時代の初めに文献に登場する。古代には、これら社寺と結ぶ伊勢平氏の勢力下にあったと思われる。「神鳳鈔」に「多度小机二十前」とある。中世には、北猪飼きたいかい居城のあった小串氏の支配下にあったと思われる。織田信雄分限帳に「一、百五拾貫 横 多度郷 屋代才蔵」とある。

近世を通じて桑名藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android