多度村
たどむら
[現在地名]多度町多度
養老山脈の南端多度山(四〇三・三メートル)の南麓、東西に流れる多度川の北岸にあり、東西に細長い集落。古くから多度神社の所在地として知られ、同社の門前町として発達した。多度の地名は、式内多度神社および多度神宮寺などの関連から奈良・平安時代の初めに文献に登場する。古代には、これら社寺と結ぶ伊勢平氏の勢力下にあったと思われる。「神鳳鈔」に「多度小机二十前」とある。中世には、北猪飼に居城のあった小串氏の支配下にあったと思われる。織田信雄分限帳に「一、百五拾貫 横 多度郷 屋代才蔵」とある。
近世を通じて桑名藩領。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 