日本歴史地名大系 「南花内村」の解説 南花内村みなみはなうちむら 奈良県:北葛城郡新庄町南花内村[現在地名]新庄町大字南花内・新町(しんまち)北花内村(葛下郡)の南部に接続する。元禄郷帳には花内に「ハノチ」の訓を付する。慶長郷帳では「南花村」とあり、福島兵部領、村高六三一・四八七石。寛永一〇年(一六三三)旗本佐久間実勝領、正保四年(一六四七)からは旗本水野忠貞領となる。幕末、当村から新町村が分離独立した。旧高旧領取調帳に「南花内村之内新町村」とみえ、南花内村の村高六三二・九二石を折半して南花内村・新町村ともに村高は三一六・四六石となっている。分離独立の理由は明らかでないが、新町村はその名称のように高田(たかだ)・御所(ごせ)村間の下(しも)街道筋に街村的な発達を遂げ、純農村的な南花内村と経済的に違いが生じたためであろう。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報