南酒出村(読み)みなみさかいでむら

日本歴史地名大系 「南酒出村」の解説

南酒出村
みなみさかいでむら

[現在地名]那珂町南酒出

久慈川の南に位置し、南は菅谷すがや村とすぎ村。中世には佐竹氏の領するところで、「吾妻鏡」の治承四年(一一八〇)一一月八日条に「被秀義(佐竹)領所常陸国奥七郡、並太田、糟田、酒出等所々」とあり、文禄四年(一五九五)の中務大輔当知行目録(秋田県立図書館蔵)にも「酒出」とみえる。

寛永二一年(一六四四)の御知行割郷帳に「南酒出村」とみえ、「水府志料」によると戸数およそ一一八。同書に「古城跡 字みでうといふ地にあり。佐竹氏族酒出義忠居城なりといへり、正宗寺所蔵の系図に、南酒出氏秀義其子義茂義重の弟 其子義行六郎二郎 其子義俊又次郎 其子義遠小次郎 其子義頼、其子義長、其子義興、其子義氏と見へたり」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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