南養寺遺跡(読み)なんようじいせき

日本歴史地名大系 「南養寺遺跡」の解説

南養寺遺跡
なんようじいせき

[現在地名]国立市谷保

多摩川の沖積低地を望む青柳あおやぎ段丘上、標高六六メートルにあり、旧川の流路と推定される小支谷の南北に広がっている。遺跡名は矢川やがわ遺跡・谷保栗原やほくりはら遺跡などとよばれていたが、現在は南養寺遺跡で統一されている。縄文時代と奈良・平安時代の集落遺跡で、昭和二〇年代末から発掘されていたが、昭和五七年(一九八二)以降一〇次の調査が実施された。縄文時代の集落は中央の広場的空間を囲んで八〇軒の竪穴住居跡が発見されている。時期的には中期勝坂式期と加曾利E式期で、加曾利E式期の初めに一時的断絶が認められる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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