デジタル大辞泉 「卞和」の意味・読み・例文・類語 べん‐か〔‐クワ〕【卞和】 中国、春秋時代の楚その人。山中で得た宝玉の原石を楚の厲王れいおうに献じたが信じてもらえず左足を切られ、次の武王のときにも献じたが、ただの石だとして右足を切られた。文王が位につき、これを磨かせると、はたして玉であったので、この玉を「和氏かしの璧たま」と称した。のち、趙ちょうの恵文王がこの玉を得たが、秦の昭王が15の城と交換したいと言ったので、「連城の璧」とも称された。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の卞和の言及 【涙】より …また,古代メキシコの神ショロトルは友の死を悲しんで泣くあまり,涙で両眼が流出してしまった。悲憤の末に涙が尽き,血の涙を流したのは楚人の卞和(べんか)である。彼が見つけた宝玉は認められず,欺いた罰として両足を切られ,彼はその玉を抱いて楚山の麓で3日3夜哭泣しつづけて,ついに血涙を流したという(《韓非子》)。… ※「卞和」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by