日本歴史地名大系 「占部川神社」の解説 占部川神社うらべがわじんじや 愛知県:岡崎市正名村占部川神社[現在地名]岡崎市正名町 中之切村内を通る西尾への道の左際にある松の木に囲まれた小さな神社。かつて占部郷は水利の便が悪く、度々旱魃に見舞われた。そこで正名(しような)村の野本新十郎、中(なか)村の渡辺弥蔵の両人が中心になって用水路の開削を計画し、これの許可を領主に願った。しかし許可が取れず、このため両人は東奔西走その実現に努力し、慶長八年(一六〇三)にやっと許可された。そこで矢作川東六名(ひがしむつな)の地点から水を引き、占部郷一帯の灌漑に成功した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by