卯花腐(読み)うのはなくたし

精選版 日本国語大辞典 「卯花腐」の意味・読み・例文・類語

うのはな‐くたし【卯花腐】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「くたし」は腐らす意の動詞「くたす(腐)」の連用形の名詞化。「うのはなくだし」とも ) 陰暦四月の中・下旬に降り続く長雨が卯の花をくさらすこと。転じて、五月雨(さみだれ)に先立って降る長雨。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「時しも卯の花くだしのさみだれも降るやとばかり」(出典:謡曲・歌占(1432頃))
    2. 「卯の花過て卯花くたし有べし」(出典:俳諧・御傘(1651)五)

卯花腐の語誌

( 1 )万葉集の「春されば卯の花具多思(グタシ)わが越えし」(一八九九)から生まれた語。→うのはな(卯花)腐す
( 2 )中世以後は「八雲御抄‐三」などに見られるように「卯の花降(くだ)し」とも理解され、四、五月の雨として歌や俳諧などに詠まれるようになる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

大寒の用語解説を読む