精選版 日本国語大辞典 「卯花腐」の意味・読み・例文・類語
うのはな‐くたし【卯花腐】
〘名〙 (「くたし」は腐らす意の動詞「くたす(腐)」の連用形の名詞化。「うのはなくだし」とも) 陰暦四月の中・下旬に降り続く長雨が卯の花をくさらすこと。転じて、五月雨(さみだれ)に先立って降る長雨。《季・夏》
[語誌](1)万葉集の「春されば卯の花具多思(グタシ)わが越えし」(一八九九)から生まれた語。→うのはな(卯花)腐す。
(2)中世以後は「八雲御抄‐三」などに見られるように「卯の花降(くだ)し」とも理解され、四、五月の雨として歌や俳諧などに詠まれるようになる。
(2)中世以後は「八雲御抄‐三」などに見られるように「卯の花降(くだ)し」とも理解され、四、五月の雨として歌や俳諧などに詠まれるようになる。
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