染め革の一種。ヒツジやシカのなめし革に型染めを施したもので、柔らかで小皺(こじわ)があるため独特の感触がある。インド原産で、わが国には室町時代、天文(てんぶん)年間(1532~55)に初めて輸入され、大いに珍重された。インデヤ(印度亜)革が訛(なま)ったという説、印度伝来の略称で印伝になったという説がある。国産化したのは江戸中期、享保(きょうほう)年間(1716~36)、大坂の工人筒乱屋紫笛(どうらんやしてき)で、七宝印伝革と称した。一方、甲州(山梨県)では、地割れ文や松皮文などの亀裂(きれつ)が入った独特の印伝革が考案され、甲州印伝と総称された。用途としては巾着(きんちゃく)、紙入れ、煙草(たばこ)入れが昔は一般的であったが、現在でも婦人用袋物やブックカバーなど、応用範囲は広い。
[秋山光男]
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