普及版 字通 「厖」の読み・字形・画数・意味


9画

[字音] ボウバウ
[字訓] おおきい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は尨(ぼう)。〔説文〕九下に「石、大なり」とあり、部首の厂(かん)は〔説文〕に「山石巖(がいがん)、人の居るべきところ。象形」としているように山石の象であるから、厖は石大を本義とする。尨に尨雑(いりまじる)の意があり、厖とは大石をいう。のちすべて形量の大きなもの、ゆたかなさまの意に用いる。

[訓義]
1. おおきい、石が大きい。
2. 形が大きい、量が多い、ゆたか。
3. まじる、みだれる、いりまじる。
4. (ほう)と通用する。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕厖・ アツシ・ユタカナリ・アリ・オホイナリ・アイス

[語系]
厖・尨meongは同声。尨は犬の多毛なるもの。mongは厖と通用し、(もうじよう)・繁茂の意がある。またbeongは高屋、厖と声義の通ずる語である。封piong、豐(豊)phiongにも豊大の意がある。

[熟語]
厖厚厖洪・厖・厖厖鴻厖雑・厖・厖然厖大厖眉厖昧・厖
[下接語]
奇厖・駿厖・大厖・敦厖・眉厖・紛厖・豊厖・

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android