原古墳
くずわらこふん
葛原の北部にあり、国指定史跡。宇佐平野のほぼ中央に位置する微高地上に築造されたもので、現在は円墳状を呈するが、周湟部の状況からみて前方後円墳であった可能性がある。地元では孝霊天皇皇子稚武彦命の墓との伝承があり、鬼塚・御塚・貴塚などともよばれている。五世紀後半代のもので、古代の葛原郷一帯を代表する古墳である。発掘は古く、明治二〇年(一八八七)以前といわれている。昭和八―九年(一九三三―三四)にかけても発掘された。墳丘は現状で径約五五メートル、三段に築成されたとみられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報
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