原因と結果(読み)げんいんとけっか(その他表記)cause and effect

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「原因と結果」の意味・わかりやすい解説

原因と結果
げんいんとけっか
cause and effect

生起を含めてなんらかの変化が事象に現れる場合,当の変化の根拠とみなされるものを原因,変化した相を結果と呼ぶ。結果は原因に依存し,原因なしには結果は生じない。変化を引起す主体も,その主体の働きもともに原因と呼びうる。原因と結果の関係は因果関係といわれる。両者の結びつきは必ずしも視覚的,明証的に与えられるとはかぎらず,ほとんどの場合は当の現象を解釈する思惟の働きによって定立される。したがって体験を深め知識を増すことによって,より正確な因果関係を突止めることが可能である。また自然科学などでは2つの現象が常に継起する場合には,両者の間に因果関係を認めているが,必然的関連をもたない単なる先後関係とは区別されねばならない。因果関係を,実在上の必然的関連をもたない主観的なものにすぎない,とする哲学的立場もある。原因を質料因,形相因,動力因,目的因に分けるアリストテレスの分類は古典的。

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