原寺村(読み)はらでらむら

日本歴史地名大系 「原寺村」の解説

原寺村
はらでらむら

[現在地名]堺市日置荘原寺ひきしようはらでら

きた村の南に位置し、村内を富田林とんだばやし街道が通る。村名は天平三年(七三一)聖武天皇の勅願で建立されたという大聖だいしよう(通称原寺)があったことにちなむという。河内国丹南郡に属する。中世日置庄に含まれ、その中に成立した村としては最も古いとされる。慶長一七年(一六一二)水割符帳(田中篤家文書)に村名がみえ、狭山さやま(現南河内郡狭山町)大樋筋から取水していた。水懸高七四六石余。正保郷帳の写とみられる河内国一国村高控帳によると高七七八石余、ほかに山年貢高六・七二石。元禄一三年(一七〇〇)検地帳(小北家文書)によれば、田地五五八石余(反別三七町三反余)・畑地九石余(反別七反余)・屋敷地二六石余(反別二町余)で九割四分までが田地である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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