原正市(読み)ハラ ショウイチ

20世紀日本人名事典 「原正市」の解説

原 正市
ハラ ショウイチ

昭和・平成期の稲作専門家 北海道日中友好協会顧問;元・北海道農事試験場首席専門技術員。



生年
大正6(1917)年8月23日

没年
平成14(2002)年10月19日

出生地
北海道岩見沢町志文(現・岩見沢市志文町)

学歴〔年〕
北海道帝大農学実科〔昭和13年〕卒

主な受賞名〔年〕
北海道新聞文化賞産業経済賞(第46回)〔平成4年〕,毎日国際交流賞(第10回)〔平成10年〕

経歴
昭和13年北海道農事試験場に入り、26年から稲作担当専門技術員。49年退官。北農中央会勤務を経て、57年北海道黒竜江省科学技術交流協会から稲作の技術指導のために中国・海倫県に派遣され、畑苗代によるイネ苗づくり、“畑苗移植栽培”を指導する。以来、毎年黒竜江省を中心にコメ作りを指導、米収穫量の増大と農民生活の安定に貢献。平成4年には中国政府から表彰湖南省には胸像が建ち、ハルビンの農業大学から名誉教授称号を受けるなど、稲作専門家として高く評価された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「原正市」の解説

原正市 はら-しょういち

1917-2002 昭和-平成時代の農業技術者。
大正6年8月28日生まれ。昭和13年北海道農事試験場にはいり,47年北海道農務部首席専門技術員。寒冷地の稲作技術の向上につとめ,畑苗移植栽培技術をはじめ,水田除草培土法,田畑輪換栽培技術などを開発。57年から毎年中国を訪問して稲作技術をつたえ,大幅増収を実現し,中国政府から表彰された。平成14年10月19日死去。85歳。北海道出身。北海道帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android