原発ホワイトアウト

共同通信ニュース用語解説 「原発ホワイトアウト」の解説

原発ホワイトアウト

東京電力福島第1原発事故後、全国の原発が停止する中、選挙で政権復帰を果たした「保守党」が、電力業界や経済産業省とともに原発再稼働に突き進む姿を描いた小説。原発をめぐる政官財癒着や、電力業界の強大な影響力がリアルに再現されている。実際人物団体モデルにした場面も多く、告発形式の社会派小説となっている。

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知恵蔵mini 「原発ホワイトアウト」の解説

原発ホワイトアウト

若杉冽による小説。2013年9月、講談社より刊行された。著者は東京大学法学部卒で、霞が関省庁に勤務する現役キャリア官僚。著者名は偽名で、実名は明かしていない。福島第一原子力発電所の事故後、自民党政権が復活した日本を舞台に、原発再稼働へと強引に舵を切る政治家、電力業界幹部、官僚の癒着と、未だ原発に残る致命的な欠陥を、著者の知る事実をもとに描く。小説の形をとった内部告発本として話題となり、発売1カ月で6万5千部を売り上げている。

(2013-11-6)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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