影響力(読み)エイキョウリョク(英語表記)influence

翻訳|influence

デジタル大辞泉 「影響力」の意味・読み・例文・類語

えいきょう‐りょく〔エイキヤウ‐〕【影響力】

他に働きかけ、考えや動きを変えさせるような力。「政界に大きな影響力をもつ人物
[類語]求心力

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精選版 日本国語大辞典 「影響力」の意味・読み・例文・類語

えいきょう‐りょくエイキャウ‥【影響力】

  1. 〘 名詞 〙 他に関係を及ぼし、変化をもたらす力。
    1. [初出の実例]「友成は影響力を持った天才的な一人物であったと思はれ」(出典:故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉六)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「影響力」の意味・わかりやすい解説

影響力[国際政治]
えいきょうりょく[こくさいせいじ]
influence

AとBの2者間の関係において,それがなければBが行わないような何かをBに行わせるAの能力のことを,Bに対するAの影響力という (R.ダールによる定義) 。政治現象における「力」 powerを説明する行動科学的概念としては,物理的な力,すなわち武力行使にいたらぬ穏やかな力を意味する。 J.シンガーは,国家間における影響力行使の状態とテクニックを理論モデル化したが,その際AがBに対して何かを行わせることばかりでなく,何かを行わせないことをも考慮し,したがってBの行動を強化する影響力と修正する影響力の両側面にまたがって,Bの現在の行動に対するAの知覚,Bの将来の行動に対するAの知覚を,8つの組合せに分けた。またそれぞれの組合せについて,懲罰報償脅迫約束の4つのテクニックをあげている。 K.ドイッチュによれば,国家間の影響力行使の一般的方法としては,(1) 対象国との文化交流 (留学資金の供与や文化人の派遣招請) ,(2) 対象国のマスメディアへの働きかけ (ニュースの提供や広告) ,(3) 対象国のマスメディアの支配,(4) 対象国の産業の支配,(5) 対象国への経済援助軍事援助,(6) 対象国への力の誇示 (艦隊の派遣) などが考えられ,それ以上の段階にいたれば,実力の行使にならざるをえない。

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