原馬室村(読み)はらまむろむら

日本歴史地名大系 「原馬室村」の解説

原馬室村
はらまむろむら

[現在地名]鴻巣市原馬室・小松こまつ一―四丁目・松原まつばら一―四丁目・氷川町ひかわちよう

滝馬室たきまむろ村の南、荒川東岸にある。東半は大宮台地の北西端にあたり、西半は荒川低地で、現在は昭和九年(一九三四)改修の荒川新河道が低地中央を南流する。東は東間あずま村、南は高尾たかお(以上現北本市)、西は荒川を隔て蓮沼はすぬま新田(現吉見町)。東を中山道の古道が走り、一里塚の西塚(県指定史跡)が残る。足立郡石戸いしと領に属した(風土記稿)。滝馬室村同様天正一八年(一五九〇)以降旗本牧野領。元和二年(一六二〇)検地帳(金子家文書)では馬室郷とある。元禄年間(一六八八―一七〇四)までに滝馬室村と分村したらしく、元禄郷帳に村名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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