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厳実 げんじつYan Shi; Yen Shih

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

厳実
げんじつ
Yan Shi; Yen Shih

[生]大定22(1182)
[没]太宗12(1240)
中国,の武将。長清 (山東省長清県) の人。字は武叔。諡は武恵。初め侠客であったが人望厚く,金朝の対モンゴル民兵団の百戸に任じられ,モンゴル軍を破る。興定2 (1218) 年南宋にくだったが,たのむに足りないと知り,同4年支配下の2府6県をもってモンゴル軍の将ムハリ (木華黎) にくだり,行尚書省事を拝命。東平,益都占領に活躍するなど幾多の戦闘に功を立て,太宗6 (34) 年東平路行軍万戸を授与された。善政をしき,名儒を招いて科挙を行うなど,河北の四大世侯の一人といわれる勢力を東平一帯に築き上げた。死後魯国公に追封された。

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世界大百科事典 第2版の解説

げんじつ【厳実 Yán Shí】

1182‐1240
中国,元の武将。字は武叔。長清(山東省)の農家の出身。豪傑無頼の徒であった彼は金末,百戸に任命され民兵をひきいて,宋軍と呼応しつつモンゴル軍と戦ったが,1220年河北諸州30万戸をもってモンゴルのムハリ(木華黎)に降った。34年太宗オゴタイから東平路行軍万戸に任ぜられ,河北の四大〈漢人世侯〉の一人に数えられた。厳実の幕客からは多くの漢人が元朝に出仕した。子の厳忠済・厳忠範がひきついだが,フビライ以後軍閥としての勢力は次第に削減された。

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