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民兵 みんぺい militia

翻訳|militia

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

民兵
みんぺい
militia

常時在営の常備兵に対して,平時はそれぞれの職業に従事しながら定期的に軍事訓練を受け,有事の際召集されて部隊を形成する兵のこと。古代ギリシアローマ時代から民兵は存在し,軍の主力となっていた。

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デジタル大辞泉の解説

みん‐ぺい【民兵】

民間人で編制した軍隊。また、その兵。

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百科事典マイペディアの解説

民兵【みんぺい】

平時は一般の職業に従事している民衆が,戦時に武装して軍隊を構成する制度,またその兵員をいう。常備兵と対比される。志願によるものと義務的なものとがある。軍隊としての熟練度は落ちるが経費が少なくてすみ,兵士の自発性に期待できる。
→関連項目州兵人民公社正規軍戦闘員

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世界大百科事典 第2版の解説

みんぺい【民兵 militia】

常時在営して軍務に服するのではなく,日常は家業その他一般的職業に従事し,有事に際しては緊急に動員されて編成される武装集団または兵士をいう。したがって,平時は産業労働力として経済活動に活用され,有事には人口に比し多数の武装力が迅速に造成できるほか,愛国心など国民的な精神基盤の強化が図られるとともに国家の財政的負担が軽減できる等の長所がある。反面,民兵制度は兵器操作の熟練度など高い戦闘能力の維持が困難で,奇襲侵攻に対する即応性に欠け,軍隊としての団結,規律の維持に限界があり,戦闘力発揮において常備軍には及ばない

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大辞林 第三版の解説

みんぺい【民兵】

正規軍・常備軍に対し、民間人で組織する軍隊。また、その兵。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

民兵
みんぺい
militia

常備軍が一般に常時兵営に起居して、一定年数にわたって軍事訓練に専念するのに対し、定期的に短期間の訓練は受けはするが、平時には家にあって職につき、緊急時には動員されて、主として地域防衛の任にあたる市民の軍事組織を民兵とよぶ。
 民兵の起源は、自由民が軍務に服する義務をもっていた古代のギリシア・ローマにまでさかのぼれる。この民兵制はやがて傭兵(ようへい)や常備軍によって代替され、中世には民兵はほとんど消滅した。近代ヨーロッパでは、イギリスが長く市民軍の伝統を守り、フランスも革命期に民兵制度を採用したが、19世紀に入るとしだいに義務兵役制にとってかわられるか、正規軍の予備的な役割を果たすだけになる。民兵を重視したアメリカも同様である。革命後のソ連では、人民の軍隊としての民兵が軍隊の基本となるべきか否かについて激しい論争があったが、正規軍派が最終的に勝利した(旧ソ連で「民兵(ミリツイア)」の名でよばれたのは民警である)。一方、イスラエル、中国、キューバなどの国々は、いまでも民兵を補助的な軍隊としてもっており、また、永世中立国スイスは常備軍をもたず、国土防衛を民兵的組織にゆだねている。
 民兵制度は国家財政への負担が軽く、国民的な組織としてけっして軽視はできないが、軍事技術の進歩に訓練面で迅速に適応できず、攻勢型の機動戦にも向かない。また、市民生活とつねに接触しているため、よほど国論が一致していない限り、政治的な不和や対立を軍事組織内に持ち込む可能性が強くあり、為政者や正規軍は深刻な事態に一時的に民兵制を採用することがあっても、その恒久化にはだいたいにおいて反対してきた。[山崎 馨]

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世界大百科事典内の民兵の言及

【アメリカ合衆国】より

…公民権運動をはじめ,消費者運動,環境保護運動,モラル・マジョリティ,キリスト教右派などの保守的な道徳化運動,これらの影響力は現代アメリカの政治を理解するのに無視することはできない。【斎藤 眞】
【軍事】

[民兵と常備軍]
 アメリカ合衆国防衛についての基本精神は,イギリスより継受した自由主義の伝統,開拓社会としての労働人口の不足,人口の拡散した広大な空間などの要因を背景に,少なくとも歴史的には常備軍に対する民兵の優位を中心にしていた。つまり,植民地時代,常時存在していたインディアンや外来者の脅威に対して,防衛専門の集団を別置するだけの人的資源がなかったアメリカ社会では,人々は自らの手で各家庭を,各共同体を防衛せざるをえなかったのである。…

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