参与的観察(読み)さんよてきかんさつ(英語表記)participant observation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「参与的観察」の意味・わかりやすい解説

参与的観察
さんよてきかんさつ
participant observation

データ収集技法における観察法の一つ。観察には大別して非統制的観察と統制的観察があり,前者はさらに非参与的観察と参与的観察に区分される。参与的観察は観察者自身が対象とする集団コミュニティー一員となってその社会過程に参加し,観察記録する方法である。その特質はありのままの事象をなまの目で観察できることにあるが,直接目に訴える事件状況はきわめて生々しく迫力があり,また,はなはだしく入組んでいるために,ともすれば印象本位の主観的な観察に陥りやすく,したがって観察過程や観察結果の科学性に問題がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android