20世紀日本人名事典 「友成九十九」の解説
友成 九十九
トモナリ ツクモ
昭和期の応用化学者 倉敷レイヨン常務。
- 生年
- 明治35(1902)年12月19日
- 没年
- 昭和32(1957)年12月26日
- 出生地
- 大分県国東町
- 学歴〔年〕
- 東北帝大工学部〔昭和2年〕卒
- 学位〔年〕
- 工学博士(東京大学)〔昭和12年〕
- 経歴
- 友成善七の長男に生まれる。昭和2年倉敷絹織(のちのクラレ)に入社。5年繊維素分子研究のためドイツに留学し、高分子化学へと視野を広げる。12年繊維素の硝化に関する研究で東京大学から工学博士を取得。同年倉敷レイヨン研究所所長となり、京都大学・桜田一郎教授が発明した国産合成繊維ビニロンの工業化に尽力、技術陣の中心となってプラントを造り成功に導いた。のち常務。16年桜田と共に日本合成繊維研究協会(のちの高分子学会)を設立するなど、繊維業界の合成繊維育成に貢献した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報