友杉村(読み)ともすぎむら

日本歴史地名大系 「友杉村」の解説

友杉村
ともすぎむら

[現在地名]富山市友杉

熊野くまの川左岸に位置し、西は新保しんぼ村・あきしま村。地名の由来となった二本杉が八幡社参道にある。天正六年(一五七八)五月一七日の神保長住安堵状(志賀槙太郎所蔵文書)によると、「友杉之内、舘分并円光寺」などが二宮左衛門大夫に安堵されているが、地内に円光寺道えんこうじみち俗称が残る。応永元年(一三九四)から永正元年(一五〇四)まで極性ごくしよう(現安田町に所在)があったとされる(極性寺暦代略記)。江戸初期は加賀藩領、万治三年(一六六〇)の領地替で富山藩領となる。正保郷帳では高三四五石余、田方二二町九反余・畑方一反余、新田高一三〇石余。明暦二年(一六五六)の村御印留では草高六二三石、免四ツ五歩、小物成は野役四一匁・鮎川役一六匁。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android