取切る(読み)トリキル

デジタル大辞泉 「取切る」の意味・読み・例文・類語

とり‐き・る【取(り)切る】

[動ラ五(四)]
すべて取る。取り尽くす。「実がたくさんで一人では―・ることができない」
通行を断つ。遮断する。
「次ぎの六畳の一部屏風で―・って」〈蘆花思出の記

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精選版 日本国語大辞典 「取切る」の意味・読み・例文・類語

とり‐き・る【取切】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. ことごとく取る。取りおわる。取り尽くす。
    1. [初出の実例]「年毎の年貢に未進無く、免を許さず皆とりきる分別」(出典:仮名草子・浮世物語(1665頃)一)
  3. 一切のことをとりしきって処理する。もっぱらとり行なう。
  4. 通行を断ち切る。連絡を遮断する。
    1. [初出の実例]「あとからもとりきったほどに、〈略〉二の粮道絶したぞ」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)一〇)

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