受精膜(読み)ジュセイマク(その他表記)fertilization membrane

デジタル大辞泉 「受精膜」の意味・読み・例文・類語

じゅせい‐まく【受精膜】

受精直後に卵のまわりに形成され、卵表面全体を覆う膜。海産動物や両生類にみられる。

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精選版 日本国語大辞典 「受精膜」の意味・読み・例文・類語

じゅせい‐まく【受精膜】

  1. 〘 名詞 〙 精子が卵にはいると卵表面に分離して形成される薄い膜。胚が孵化(ふか)するまで保護する役目をもつ。多くの海産動物や両生類の卵にみられる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「受精膜」の意味・わかりやすい解説

受精膜
じゅせいまく
fertilization membrane

受精後,卵からそのまわりに形成される膜。多くの海産動物,両生類の卵でみられる。ウニでは精子侵入点から透明な受精膜が分離し,数十秒~数分内に卵表面全体に分離する。初めは未受精卵の表面に卵膜として存在し,卵表層から放出される物質や海水中のカルシウムなどが結合し,厚く固くなって形成される。胚が孵化するまで,保護膜の役目をし,孵化のとき,孵化酵素で溶かされる。

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