卵膜(読み)らんまく(英語表記)egg membrane

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

卵膜
らんまく
egg membrane

動物の卵を包む非細胞性の膜の総称。卵または胚を保護する。膜の由来によって,卵細胞自身から分泌された膜を第一次卵膜 (卵黄膜,受精膜) ,卵巣のろ胞より分泌された膜を第二次卵膜 (漿膜,硬骨魚や昆虫の卵殻) ,輸卵管およびその付属腺からつけ加えられた膜を第三次卵膜 (鳥類や爬虫類の卵白卵殻膜,卵殻,両生類の卵の寒天様物質など) という。多くの動物は発生初期は卵膜中で過すが,孵化する時期は動物により異なる。

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百科事典マイペディアの解説

卵膜【らんまく】

卵の表面にある非細胞性の被膜。したがって卵の一部である表層膜や細胞膜は入らない。卵自身が分泌した卵黄膜や受精膜,周囲の細胞が分泌した昆虫類の卵殻,輸卵管が分泌したニワトリの卵白・卵殻膜・卵殻,カエルのジェリー層などが区別できる。
→関連項目胎児

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大辞林 第三版の解説

らんまく【卵膜】

動物の卵細胞を包む非細胞性の膜の総称。形成過程により、一次・二次・三次卵膜に分類される。

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世界大百科事典内の卵膜の言及

【出産】より

… 胎盤は子宮後壁に付着しているものが43%と最も多く,前壁30%,右側17%,左側9%であり,また胎児は胎盤に向かい合うのが普通である(90%)。胎盤は正期産では重量450g,径15~20cm,表面積300cm2,厚さ2cmで,卵膜に覆われた胎児面と子宮壁に付着した母体面との間に絨毛群がある。胎児付属物としては胎盤のほかに臍帯(さいたい),卵膜,羊水などがある。…

【妊娠】より

…卵の着床した基底部の脱落膜を基底脱落膜または床脱落膜といい,受精卵の進入口すなわち卵の表面に形成される内膜を被包脱落膜,卵に直接関係のない残りの脱落膜を壁側脱落膜という。(4)胎盤と卵膜の形成 着床直後から受精卵の栄養胚葉は急速に増殖し,あたかも草木の毛根のように,その表面に合胞体栄養膜細胞と栄養膜細胞からなる絨毛(じゆうもう)突起を形成する。絨毛突起は周囲の脱落膜を融解しつつ侵入,増殖し,脱落膜内を走る母体の血管を破壊し,母体の血液は侵食された基底脱落膜の欠損部に貯留して血液腔を形成する。…

※「卵膜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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