口新田
ひのくちしんでん
[現在地名]西宮市樋ノ口町一―二丁目・門前町
下大市村の東、武庫川右岸の連続堤と除け堤の間に開発された武庫郡の新田村。寛文三年(一六六三)頃より下大市村内の荒れ地を尼崎町の樋口屋九兵衛・梶島屋善右衛門と下大市村の百姓らが開発、延宝三年(一六七五)に村立てをした。当初樋口屋新田と称していたが、享保二〇年(一七三五)に耕作を請負っていた下百姓平左衛門・孫兵衛に五石余で譲渡し、樋口新田とよばれるようになったという(文化三年「樋口新田由来書上」株元家文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 