口神ノ川村(読み)くちごうのかわむら

日本歴史地名大系 「口神ノ川村」の解説

口神ノ川村
くちごうのかわむら

[現在地名]窪川町口神ノ川

井細川いさいがわ川の東を並行して流れる神ノ川川が、四万十しまんと川に合流する河口に位置する。「仁井田郷談」(「南路志」所収)に古くは仁井田にいだ庄窪川郷一三村の一とある。天正一七年(一五八九)の仁井田之郷地検帳にみえる「口神之川之村」と「神川村」の一部が当村域と考えられ、地積一七町一反余、ヤシキ二四筆で、窪川分と西原分からなる。

江戸時代前期には土佐藩家老窪川山内氏の知行地。元禄地払帳では総地高二五六石余、うち本田高一七一石余は山内常之介知行、新田高八五石余は貢物地が二石余でほかは山内常之介役知と敷地兵右衛門領知。寛保郷帳によると戸数二七、人口一〇五、馬二九、牛二で馬の飼育率が高かった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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