精選版 日本国語大辞典 「口綿」の意味・読み・例文・類語
くち‐わた【口綿】
- 〘 名詞 〙
- ① 本租の他に加徴した綿。
- [初出の実例]「御服綿事は来所当五十八両一分四参、口綿四両二分三朱八参」(出典:大乗院寺社雑事記‐文明一〇年(1478)二月一九日)
- ② 和服の袖口、すその袘(ふき)などに、まるいふくらみを持たせるため入れる綿。打掛や袷(あわせ)、丹前などに入れる。
- ③ 「くちわたいれ(口綿入)」の略。
- [初出の実例]「風俗は上に上田のめくらじまの小そで尤口わた」(出典:洒落本・山下珍作(1782)任風貌者)