口薬(読み)クチグスリ

デジタル大辞泉 「口薬」の意味・読み・例文・類語

くち‐ぐすり【口薬】

火縄銃火皿に置く発火用の火薬
口止めのために与える金や品物口止め料
「お供の衆には―、水まくやうに飲まして置いた」〈浄・手習鑑

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精選版 日本国語大辞典 「口薬」の意味・読み・例文・類語

くち‐ぐすり【口薬】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 火縄銃の火ぶたに用いる火薬。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「火縄 ヒナワノ ヒヲ クチクスリニ ツケハ」(出典:交隣須知(18C中か)三)
  3. 口止めのために与える金や品物。口止め料。
    1. [初出の実例]「お供の衆には口薬」(出典:浄瑠璃・菅原伝授手習鑑(1746)一)

こう‐やく【口薬】

  1. 〘 名詞 〙 口に効能のある薬。転じて、口止めの薬。口止めのためにおくる賄賂(わいろ)。くちぐすり。

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