古々布郷(読み)こうぶごう

日本歴史地名大系 「古々布郷」の解説

古々布郷
こうぶごう

長江ながえ庄に属した中世の郷。南山みなみやまとよばれた会津地方南部の山岳地帯で、阿賀川東岸部の現下郷町域に比定される。建武元年(一三三四)八月二八日の後醍醐天皇綸旨(皆川文書)に「長江庄南山内古々布郷」とみえ、当郷などの地頭職が長沼氏の惣領秀行に安堵された。寛文六年(一六六六)の「会津風土記」によれば「九九布郷」として水門みつかど中妻なかづまてら沢入さわいり大窪おおくぼ小松川こまつかわ本九々布もとこうぶ塩生しおのう檜原ひのきはら桃曾根ももそね赤岩あかいわ落合おちあい張平はりひら寺山てらやま赤岡あこうか松川まつかわはら木令もくれい南倉沢なぐらさわ杉沢すぎのさわ音金おとがねの二一ヵ村をあげる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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