古今名物類聚(読み)ここんめいぶつるいじゅう

  • ここんめいぶつるいじゅ

大辞林 第三版の解説

江戸後期の名物記。1797年刊。一八巻。松平不昧の著とされる。茶碗・茶入れなどの茶道具中心の名物を類聚し、図説とともに実証的に記載。中興名物・大名物・名物などの品等および呼称はこの書によって定まった。

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世界大百科事典 第2版の解説

江戸時代に編集された名物茶器の図鑑。松平不昧(ふまい)が陶斎尚古老人の名でしたもの。全18巻。1787年(天明7)の不昧のがあり,1789年(寛政1)から9年間にわたり4回にわけて出版された。中興名物茶入,大名物茶入,後窯(あとがま)国焼,天目茶碗,楽焼茶碗,雑記,拾遺,名物切()の8部からなり,大名物,名物,中興名物呼称格付けが行われており,江戸時代を通じて名物茶器を記した最高の茶書となっている。

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世界大百科事典内の古今名物類聚の言及

【大名物】より

…そして,利休時代に現れたものを名物,遠州時代のものを中興名物とし,これに大名物を加えた3段階の類別が行われている。しかしこれには,松平不昧(ふまい)が《古今名物類聚》(1787)の凡例で,遠州の選別したものを中興名物とし,それ以前をすべて,大名物と称したことを考慮しなければならない。【戸田 勝久】。…

【名物裂】より

…これが元禄4年(1691)正月吉日の墨書をもつ《鴻池家道具帳》,さらに享保年間(1716‐36)に書かれた《槐記》になると,裂の固有の名はきわめて豊富になる。 しだいに特定の名称で珍重され,定着してきた裂類がはじめて〈名物裂〉として集大成されたものに,松江の藩主松平不昧(松平治郷)による《古今名物類聚》(1791)名物切之部がある。この書には166裂が収録されるが,同名数点を含むものもあるので種類としては106種である。…

※「古今名物類聚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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