古代東方音楽(読み)こだいとうほうおんがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古代東方音楽」の意味・わかりやすい解説

古代東方音楽
こだいとうほうおんがく

古代オリエント (メソポタミアエジプト) の音楽。世界で最古の音楽文化である。前 4000年頃,銅器時代に入ったメソポタミアで,シュメール人国家が興り,ウル王朝ではリラ,ハープ,リュートをはじめ進歩した楽器をもち,古代バビロニア,古代アッシリア,新バビロニアと進む間に,驚くほどの発展をとげた。エジプトでも古王朝,中王朝,新王朝の間に,メソポタミアからの影響を受けつつ,大型ハープから合唱にいたるまで多彩な音楽文化をもち,古代ギリシアや古代ペルシアに多くの影響を与えた。今日のイラクの音楽にもわずかながらその片鱗がみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android