古代東方音楽(読み)こだいとうほうおんがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古代東方音楽」の意味・わかりやすい解説

古代東方音楽
こだいとうほうおんがく

古代オリエント (メソポタミアエジプト) の音楽。世界で最古の音楽文化である。前 4000年頃,銅器時代に入ったメソポタミアで,シュメール人国家が興り,ウル王朝ではリラ,ハープ,リュートをはじめ進歩した楽器をもち,古代バビロニア,古代アッシリア,新バビロニアと進む間に,驚くほどの発展をとげた。エジプトでも古王朝,中王朝,新王朝の間に,メソポタミアからの影響を受けつつ,大型ハープから合唱にいたるまで多彩な音楽文化をもち,古代ギリシアや古代ペルシアに多くの影響を与えた。今日のイラクの音楽にもわずかながらその片鱗がみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む