片鱗(読み)ヘンリン

精選版 日本国語大辞典 「片鱗」の意味・読み・例文・類語

へん‐りん【片鱗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一片のうろこ。うろこ一枚。
    1. [初出の実例]「片鱗を溌墨淋漓の間に点じて、虬龍の怪を、楮毫の外に想像せしむるが如く」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉七)
  3. 転じて、ごくわずかな部分。一端。
    1. [初出の実例]「ふむ。どうもすばらしい片鱗だナ」(出典:竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生富士を観る)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む