最新 地学事典 「古代DNA」の解説
こだいディーエヌエー
古代DNA
ancient DNA
死後長時間が経過した生物のDNA(デオキシリボ核酸)分子。骨などの遺存体に加えて,その生物が生息していた古土壌などにも残される。DNA分子は通常生物の死後すみやかに分解されるが,状況によっては数年~数万年に渡って保存される。特に寒冷地や乾燥地の洞窟などでは長期間保存されることがあり,北東シベリアの永久凍土層から得られた100万年以上前のマンモス(Mammuthus sp.)の臼歯から抽出された事例もある。加水分解などにより死後も塩基が変わりうるため,生前のものとは塩基配列が必ずしも一致しない。
執筆者:岸田 拓士
参照項目:DNA
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

