古様(読み)こよう

精選版 日本国語大辞典 「古様」の意味・読み・例文・類語

こ‐よう‥ヤウ【古様】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 年寄りじみていること。古びて生気がないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「老人の立振舞、老いぬればとて、腰膝を屈め、身を約むれば、花失せて、こやうに見ゆるなり」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)二)
  3. 古い形式。古いかたち。また、そのさま。〔塵芥(1510‐50頃)〕
    1. [初出の実例]「古様(〈注〉フルキカタ)の水筒を以て」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉五)

いにしえ‐ざまいにしへ‥【古様】

  1. 〘 名詞 〙 昔のありさま。昔のこと。
    1. [初出の実例]「今宵(こよひ)は、いにしへざまのことはかけ侍らねば」(出典源氏物語(1001‐14頃)行幸)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android