改訂新版 世界大百科事典 「古簡集影」の意味・わかりやすい解説 古簡集影 (こかんしゅうえい) 1924年に編集刊行された史料集。前年の関東大震災で貴重な史料が灰燼(かいじん)に帰したため,史料の保存と,一方その利用の便宜を考慮し,珍本・稀書のうち,歴史研究に必要な典籍を選び,できるだけ原本に忠実な形による複製(コロタイプ)を当時の東京帝国大学史料編纂掛が行った。《律》断簡,《後漢書》断簡,《弘仁式》主税上断簡,同式部下断簡(以上,九条家本),《紀家集》断簡(伏見宮本),《朝野群載》第1巻,《令義解》(以上,猪熊本),《和名類聚抄》(高山寺本)など,平安時代史研究に不可欠のものがほとんどである。執筆者:米田 雄介 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by