古鷹型重巡洋艦(読み)ふるたかがたじゅうじゅんようかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古鷹型重巡洋艦」の意味・わかりやすい解説

古鷹型重巡洋艦
ふるたかがたじゅうじゅんようかん

旧日本海軍の重巡洋艦。前期2隻 (『古鷹』『加古』) と後期2隻 (『青葉』『衣笠〈きぬがさ〉』) は,若干異なるが,改装後はほとんど同型艦となる。前期2隻は,常備排水量 7100t,速力 34.5kn,主砲 20cm砲6,61cm魚雷発射管 12。当時の列強の 7000t級巡洋艦が 15cm砲8,速力 30knが普通であったので,世界を驚かせた。改装後,基準排水量 9200t,速力 33kn,61cm魚雷発射管8,カタパルト1,水偵1~2機搭載。『古鷹』は,1926年3月長崎三菱造船所で竣工,42年 10月 12日,ソロモン群島サンタイサベル島西方で,アメリカ巡洋艦部隊との夜戦で沈没。『加古』は,26年7月神戸川崎造船所で竣工,42年8月9日,第1次ソロモン海戦での帰途,カビエン付近でアメリカ潜水艦の雷撃により沈没。『青葉』は,27年9月長崎三菱造船所で竣工,ソロモン,フィリピン方面の海戦損傷,45年7月 24日,空襲により呉で沈没。『衣笠』は,27年9月神戸川崎造船所で竣工,42年 11月 14日,ソロモン島沖で,アメリカ軍の空襲を受け沈没。

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