重巡洋艦(読み)ジュウジュンヨウカン

デジタル大辞泉 「重巡洋艦」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐じゅんようかん〔ヂユウジユンヤウカン〕【重巡洋艦】

大型の巡洋艦。基準排水量1万トン以上、主砲口径20.3センチ(8インチ)以下のものをいう。旧日本海軍では一等巡洋艦と称した。重巡

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精選版 日本国語大辞典 「重巡洋艦」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐じゅんようかんヂュウジュンヤウカン【重巡洋艦】

  1. 〘 名詞 〙 一九三〇年のロンドン海軍軍縮条約で定められた、排水量一万トン以内、主砲の口径一五・五~二〇・三センチメートルの巡洋艦の呼称。重巡。⇔軽巡洋艦
    1. [初出の実例]「重巡洋艦が〈略〉発光信号で頻りに僚艦を呼んでいた」(出典:春の城(1952)〈阿川弘之〉四)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「重巡洋艦」の意味・わかりやすい解説

重巡洋艦
じゅうじゅんようかん
heavy cruiser

1930年のロンドン海軍軍備制限条約では,口径 6.1インチ (155mm) 以上の備砲をもつ排水量1万t以下の軍艦と規定した巡洋艦。旧日本海軍は,このような重巡洋艦を1等巡洋艦と称した。

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世界大百科事典(旧版)内の重巡洋艦の言及

【巡洋艦】より

…この型は第1次大戦前にイギリス,ドイツなどで多数建造され,タービン機関の採用,連装魚雷発射管の装備,偵察機の搭載などによって著しく高性能化された。 ワシントン条約(1922)で戦艦の保有量が制限されたため,補助艦でこれを補うべく日本の古鷹級をはじめとする重装備の重巡洋艦(重巡)が出現した。さらにロンドン海軍条約(1930)で補助艦の保有量および巡洋艦の排水量,主砲の口径が制限されたため,海軍条約の制限内で性能を極限まで追求したいわゆる条約型巡洋艦treaty cruiserが生まれた。…

※「重巡洋艦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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