只上村（読み）ただかりむら

日本歴史地名大系

只上村
ただかりむら

• 群馬県：太田市
• 只上村

[現在地名]太田市只上・東新町（ひがししんまち）

南東流する渡良瀬川右岸沿いの平地に位置し、広い村域を有し、北西から南東に吉沢（よしざわ）村・矢田堀（やたぼり）村・今泉（いまいずみ）村・市場（いちば）村などと接し、北東は下野国足利（あしかが）郡大前（おおまえ）村（現栃木県足利市）など。村内矢場（やば）堰で渡良瀬川より取水する矢場川が西方を南東流する。原新田（はらしんでん）・清水（しみず）・上只上・下只上などの郭（集落）に分れる。天正一九年（一五九一）の検地帳（板橋文書）では大半小を用い、一筆ごとに分付主が記され田方二六町余・畑方八一町余。元和八年（一六二二）の只上之郷年貢割付状（同文書）では籾納五九五俵一斗・永楽三八貫一五八文が課せられ、館林藩領。「封内経界図誌」では設楽八三郎知行で高一千七八七石余（うち新田高一二四石余）、田六二町六反余・畑一六二町余で家数二三八・人数一千四七、馬一〇。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」