召仰(読み)めしおおせ

精選版 日本国語大辞典 「召仰」の意味・読み・例文・類語

めし‐おおせ ‥おほせ【召仰】

〘名〙 (「めしおおす(召仰)」の連用形名詞化) 上位者が下位者を呼び寄せて、特定任務につくことを命じること。特に、朝廷行事役職任命のために行なわれるものをいうことが多い。
貞信公記‐抄・天慶二年(939)一月四日「自旧年心神乖適、不簾外、録事召仰事、大納言行之」
弁内侍(1278頃)建長元年四月一八日「祭は廿日なれば、けいこのめしおほせ十八日なり」

めし‐おお・す ‥おほす【召仰】

〘他サ下二〙 上位者が下位者を呼び寄せて、行事の役職など特定の任務につくことを命じる。
九暦‐九条殿記・菊花宴・天暦七年(953)一〇月五日「喚参議維時朝臣直幹・元夏之由、維時朝臣召仰如例」
源氏(1001‐14頃)夕霧「近き御庄の人々めしおほせて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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