可能動詞(読み)カノウドウシ

デジタル大辞泉 「可能動詞」の意味・読み・例文・類語

かのう‐どうし【可能動詞】

五段四段)活用の動詞が可能の助動詞「る(れる)」を吸収して、下一段活用に転じ、可能の意味を表すようになったもの。「書ける」「泳げる」「読める」の類。命令形はない。
[補説]現在では、五段活用以外の動詞からできた「見れる」「来れる」などをも、可能動詞と認める場合がある。

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精選版 日本国語大辞典 「可能動詞」の意味・読み・例文・類語

かのう‐どうし【可能動詞】

  1. 〘 名詞 〙 五段(四段)活用の動詞が下一段活用に転じて可能の意味を持つようになったもの。「読める」「書ける」「言える」などの類で、中世末期頃からみられる。命令形はない。現在では五段(四段)活用以外の動詞も「見れる」「来れる」「食べれる」「起きれる」などの形をとることがあり、これらを含めていうこともある。発生については諸説があり、明らかではない。
    1. [初出の実例]「普通動詞として四段活用に属する口語動詞は、大方可能動詞になる」(出典:解説日本文法(1931)〈湯沢幸吉郎〉二)

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