五段活用(読み)ゴダンカツヨウ

デジタル大辞泉 「五段活用」の意味・読み・例文・類語

ごだん‐かつよう〔‐クワツヨウ〕【五段活用】

口語動詞活用形式の一。語形五十音図のア・イ・ウ・エ・オの五段の音で語形変化するもの(さらに、連用形には音便形を含む)。本来四段活用と同じであるが、現代仮名遣いでは、その未然形に「う」の付いた、たとえば「書かう」を発音に従って「書こう」と表記するため、この「書こ」も未然形の一つと認めて五段活用とよぶことになった。なお、文語四段ラ変ナ変の各活用、さらに、下一段活用の「蹴る」が口語では五段(四段)活用になる。

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精選版 日本国語大辞典 「五段活用」の意味・読み・例文・類語

ごだん‐かつよう‥クヮツヨウ【五段活用】

  1. 〘 名詞 〙 口語文法でいう、動詞の活用の一つ。語尾が五十音図の同行で、ア・イ・ウ・エ・オの五段にわたって活用するもの。発音式のかなづかいを用いたとき、こう称した例もあるが、主に現代かなづかい実施後、助動詞「う」がオ段音についた形になるので、従来の四段活用をこう呼ぶ。「書く」「漕ぐ」「指す」「立つ」「死ぬ」「呼ぶ」「編む」「寄る」「買う」など。〔口語法(1916)〕

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百科事典マイペディア 「五段活用」の意味・わかりやすい解説

五段活用【ごだんかつよう】

活用

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世界大百科事典(旧版)内の五段活用の言及

【活用】より


[活用の型]
 現代の口語では,大別して動詞型,形容詞型,ダナ型,特殊型の4種になる。動詞型には,(1)終末の音節の母音が交替することを主とするもの(五段活用),(2)一定の音節連続の後にル・レ・ロなどを交替添加また不添加することによるもの(上・下一段活用),(3)両者の混合によるもの(カ行変格・サ行変格活用)がある。形容詞型は,イ・ク・ケレなどの交替添加による。…

※「五段活用」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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