…前者については左手が用いられ(左手の法則という),電流の向きに中指を向け,磁場の向きに人差指を向けると親指が力の向きに向いている。後者については右手が用いられ(右手の法則という),磁場の方向に人差指を向け,導線の運動の向きに親指を向けると,中指の方向に電流が流れるような誘導起電力を生ずる(図)。いずれの法則もJ.A.フレミングによって明らかにされたものであるが,最近では電流のまわりに生ずる磁場の向きが,右ねじの法則(磁場の向きは,電流の方向に右ねじを進めるとき,その右ねじの回転する方向になる)に従うことだけを基本にして,次のように記憶することがふつうになっている。…
※「右手の法則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」