吃吃(読み)キツキツ

デジタル大辞泉 「吃吃」の意味・読み・例文・類語

きつ‐きつ【××吃】

[ト・タル][文][形動タリ]声を出して笑うさま。
「―として窃笑せり」〈紅葉金色夜叉

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精選版 日本国語大辞典 「吃吃」の意味・読み・例文・類語

きつ‐きつ【吃吃】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 声を出して笑うさま。
    1. [初出の実例]「貫一は吃々として竊笑せり」(出典:金色夜叉(1897‐98)〈尾崎紅葉〉続)
  3. 言葉がなめらかに出ないさま。また、のどの奥の方でくり返し声を発するさま。
    1. [初出の実例]「吃々(キツキツ)として言句に塞(つか)へることがあったから」(出典:大英游記(1908)〈杉村楚人冠〉本記)
  4. 勤めて怠らないさま。矻矻(こつこつ)
    1. [初出の実例]「十八新結社、吃吃耽詩律」(出典:篁園全集(1844)三・歳暮書懐)

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普及版 字通 「吃吃」の読み・字形・画数・意味

【吃吃】きつきつ

笑う声。〔飛燕外伝〕、昏夜昭儀を擁して九帳に居り、笑ふこと吃吃としてえず。

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