吃相(読み)キッソウ

精選版 日本国語大辞典 「吃相」の意味・読み・例文・類語

きっ‐そう‥サウ【吃相・血相】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「きそう(気相)」の変化した語か )
  2. 心が顔に現われること。表情。顔色。顔つき。
    1. [初出の実例]「サアぬかせ出しおれと腕まくりするきっさうに」(出典:浄瑠璃・蘆屋道満大内鑑(1734)一)
    2. 「佶相(キッサウ)変へて飛出しさうに為るから」(出典落語・化物娘(1893)〈禽語楼小さん〉)
  3. ( ━する ) 顔色を変えること。ただならない表情になること。
    1. [初出の実例]「コレ、血相して駈け出すのは」(出典:歌舞伎・与話情浮名横櫛(切られ与三)(1853)四幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android