各務村
かかみむら
[現在地名]各務原市各務・各務船山町・各務西町・各務東町・各務おがせ町・各務山の前町・蘇原新生町・蘇原中央町・鵜沼各務原町など
各務原台地北部の各務山の北に位置する。北西の船山、北の御坊山、北東の北山、南東の愛宕山に囲まれ、中央部の低地を境川が西流する。各務郡に属し、北は須衛村、加茂郡迫間村(現関市)。各務山の南を中山道が東西に通る。同山と愛宕山の中間の字海津の苧ヶ瀬池、字郷戸の郷戸池、字北山の勘洞池、字金山の金山池、字西之野の鴨ヶ池と溜池が多い。当村は「和名抄」にみえる各務郡七郷(東急本による)のうちの各務郷の遺称地とされる。当地は郡領各務勝氏の本拠地と考えられ、字郷戸の地名は郡家の所在をうかがわせる。天正一七年(一五八九)一〇月二八日の野口村野帳(安積文書)に「かかミ」「かかみの」などとみえ、慶長六年(一六〇一)の彦坂元正等連署知行目録(菅沼文書)に「千四百九拾五石五升 かゝミ村」と記される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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