合い図(読み)あいず

精選版 日本国語大辞典 「合い図」の意味・読み・例文・類語

あい‐ずあひヅ【合図・相図】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 何事かをしようとするための、あらかじめの取り決め。約束
    1. [初出の実例]「七条河原にてひとつになれと、あひづをさだめて出で立ちけり」(出典:平家物語(13C前)八)
    2. 「本よりあいづの事なりと、あざける方も候べし」(出典:浄瑠璃・金時都いり(1664)一)
  3. ( ━する ) 互いに約束した方法でものごとを知らせること。また、前もって約束してある、知らせるための方法や信号
    1. [初出の実例]「阿波淡路の勢千余騎は〈略〉泉涌寺の前今熊野辺までおり下て、相図(あひヅ)の煙を上たれば」(出典太平記(14C後)一七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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